回答
autobahn for AppExchangeでは、サーバ側にメールアドレスを含めた個人情報を保持しないため、リアクションデータには配信対象オブジェクトのユーザIDしか含まれておりません。
リアクションデータ上でメールアドレス等を確認されたいというご要望をいただきますので、フローを使って配信対象オブジェクトのユーザIDを元に配信対象オブジェクトと紐づけ、メールアドレスをリアクションデータ側にコピーする設定例をご紹介いたします。
設定手順
-
リアクションデータVer2オブジェクトに参照関係項目を追加します。
[設定]>[オブジェクトマネージャ]>「リアクションデータVer2」を開き、[項目とリレーション]を開き、[新規]ボタンから
[データ型]:参照関係
↓[次へ][関連先]:配信対象オブジェクトを指定
↓[次へ]「項目の表示ラベル」:配信対象オブジェクト名などを指定
「項目名」:任意の文字列
「子リレーション名」:任意の文字列
↓[次へ]参照項目に対する項目レベルセキュリティの設定:参照可能
↓[次へ]ページレイアウトへの参照項目の追加:ReactionData Layoutにチェック
↓[次へ]カスタム関連リストの追加:任意で設定
とすすめて項目を作成します。
※※紐づけたい配信対象オブジェクトが複数ある場合は、この項目を複数作成します。 -
リアクションデータVer2オブジェクトにメールアドレス項目を追加します。
[項目とリレーション]を開き、[新規]ボタンから[データ型]:メール
↓[次へ]「項目の表示ラベル」:配信対象オブジェクト名などを指定
「項目名」:任意の文字列
↓[次へ]参照項目に対する項目レベルセキュリティの設定:参照可能
↓[次へ]ページレイアウトへの参照項目の追加:ReactionData Layoutにチェック
とすすめて項目を作成します。
※※紐づけたい配信対象オブジェクトが複数ある場合でも、この項目は1つで対応可能です。 -
[設定]の[クイック検索]で「フロー」を検索し、[フロー]を開き、[新規フロー]を開きます。
「レコードトリガーフロー」を選択して[作成]クリック
[オブジェクト]:リアクションデータ Ver2 [フローをトリガする条件]:レコードが作成された
[条件の要件]:「なし」
[フローを最適化]:アクションと関連レコード右上の[×]ボタンをクリックします。
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - 複数の配信対象オブジェクトに紐付ける場合は、このあとの処理を分けるために条件を設定します。
(+)から[決定]を選択します。
項目名 設定値 項目の表示ラベル 任意の値を入力します
例:
配信対象レコードによる条件分岐
API 参照名 任意の値を入力します
例:
ProcessUserId
結果(1) 項目名 設定値 項目の表示ラベル 任意の値を入力します
例:参照項目の更新(リード)
API 参照名 任意の値を入力します
例:UpdateTargetLeadField
結果を実行する条件を設定 フローが起動する条件を設定します
条件の要件
すべての条件に一致する(AND)
リソース
- 項目
{!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
- 演算子
次の文字列で始まる
値
(1)の「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加」で参照関係を結んだオブジェクト ID プレフィックスを入力します。
※対象オブジェクトのすべてのレコードが持つ共通文字列※例:手順「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加」でリードオブジェクトと参照関係を結んだ場合
00Q
結果(2) 項目名 設定値 項目の表示ラベル 任意の値を入力します
例:参照項目の更新(カスタムオブジェクト)
API 参照名 任意の値を入力します
例:UpdateTargetCustomObjectField
結果を実行する条件を設定 フローが起動する条件を設定します
条件の要件
すべての条件に一致する(AND)
リソース
- 項目
{!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
- 演算子
次の文字列で始まる
値
(1)の「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加」で参照関係を結んだオブジェクト ID のプレフィックスを入力します
※対象オブジェクトのすべてのレコードが持つ共通文字列例:手順「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加」でカスタムオブジェクトと参照関係を結んだ場合
a04
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - (4)で設定した1つめの条件分岐の『参照項目の更新(リード)』開始下にある「+」ボタンを押し、一覧のショートカットから「配信対象レコードの取得」を押します。
下記を入力します。
項目名 設定値 このオブジェクトのレコードを取得 紐付ける配信対象オブジェクト
例:リード
リードレコードを絞り込み すべての条件の一致(AND) 項目 リアクションデータのユーザIDと紐付けるリードId
例:Id
演算子 次の文字列と一致する 値 リアクションデータのユーザIDを指定
例:{!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
リードレコードを並び替え 並び替えなし 保存するレコード数 最初のレコードのみ レコードデータの保存方法 すべての項目を自動的に保存
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - (4)で設定した1つめの条件分岐の『参照項目の更新(カスタムオブジェクト)』開始下にある「+」ボタンを押し、一覧のショートカットから「配信対象レコードの取得」を押します。
下記を入力します。
項目名 設定値 このオブジェクトのレコードを取得 紐付ける配信対象のカスタムオブジェクトを指定
例:リードレコードを絞り込み すべての条件の一致(AND) 項目 リアクションデータのユーザIDと紐付けるリードId
例:Id
演算子 次の文字列と一致する 値 リアクションデータのユーザIDを指定 {!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
リードレコードを並び替え 並び替えなし 保存するレコード数 最初のレコードのみ レコードデータの保存方法 すべての項目を自動的に保存
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - (5) で設定した配信対象レコードの取得(リード)下にある「+」ボタンを押し、一覧のショートカットから「トリガレコードを更新」を押します。
新規のレコードの更新画面に遷移後、下記を入力していき、「完了」ボタンを押します。
項目名 設定値 表示ラベル 任意の値を入力します
例:参照項目(リードオブジェクト)の更新
API 参照名 任意の値を入力します
例:UpdateTargetLead
説明 追加する要素についての説明を入力します。
本設定において必須ではありませんので、必要に応じて設定してください。更新するレコードを検索してその値を設定する方法 「フローをトリガした リアクションデータ ver2 レコードを使用」を指定します。 検索条件を設定 フローが起動する条件を設定します
条件の要件なし
リアクションデータ Ver2 の項目値を レコード に設定 レコード更新時に変更する項目を指定します。
手順「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加(リードオブジェクト)」で作成した項目名を選択します。
例:項目名 設定値 (2)でリアクションデータに作成したメールアドレス項目の API 参照名 (5)で取得したレコードのメールアドレス項目
API参照名での記述例
{!GetTargetRecord.Email}
(1)で作成した「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加(リードオブジェクト)」項目
API 参照名 例:
TargetLead__c
{!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - (6) で設定した配信対象レコードの取得(カスタムオブジェクト)下にある「+」ボタンを押し、一覧のデータから「トリガレコードを更新」を開き、下記を入力します。
項目名 設定値 表示ラベル 任意の値を入力します
例:参照項目(カスタムオブジェクト)の更新
API 参照名 任意の値を入力します
例:UpdateCustomObject
説明 追加する要素についての説明を入力します。
本設定において必須ではありませんので、必要に応じて設定してください。更新するレコードを検索してその値を設定する方法 「フローをトリガした リアクションデータ ver2 レコードを使用」を指定します。 検索条件を設定 フローが起動する条件を設定します
条件の要件なし
リアクションデータ Ver2 の項目値を レコード に設定 レコード更新時に変更する項目を指定します。
手順「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加(カスタムオブジェクト」で作成した項目名を選択します。
例:項目名 設定値 (2)でリアクションデータに作成したメールアドレス項目の API 参照名 (6)で取得したレコードのメールアドレス項目
API参照名での記述例
{!GetTargetRecord.Email}
手順「リアクションデータ ver2 オブジェクトに参照関係の項目を追加(カスタムオブジェクト)」で作成した項目の API 参照名
{!$Record.TRC_ABAE__UserId__c}
※画像の[完了]ボタンは現在のインターフェイスにはありません。右上の[×]で閉じるだけで保存されます。 - (5)で作成した要素のボタンをクリックし、「障害パスを追加」をクリックします。
(6)(7)(8)で作成した要素についても同様に、要素ボタンをクリックし、「障害パスを追加」を設定します。 - フローを[保存]ボタンを押して保存します。
項目名 設定値 フローの表示ラベル フローの一覧画面上で表示される識別名を指定します。
例:リアクションデータ作成時に配信対象レコードIDをもとに更新
フローの API 参照名 API および管理パッケージで使用される一意の名前を指定します。
名前には英数字とアンダースコアのみを使用し、先頭は英字にする必要があります。
名前の最後にアンダースコアは使用できません。
また、アンダースコアを連続して使用することもできません。
例:UpdateTargetRecordToReactionData
説明 追加するフローについての説明を入力します。
本設定において必須ではありませんので、必要に応じて設定してください。 -
[有効化]ボタンで有効化します。
このあとに登録されたリアクションデータから紐づけが実行されるようになります。テストするには、「リアクションデータ Ver2」タブのすでにあるレコードをコピーしてレコード作成を実行してみます。